日本での仕事への旅は、私のようなVietIS出身のブリッジSEにとって、期待に満ちたものであると同時に、多くの困難を伴う体験でした。出発前は、在留資格認定証明書(COE)の結果を待ち、ビザを申請し、航空券を手配するという長い期間でしたが、これらはすべて会社から手厚いサポートを受けました。しかし、本当に新しい旅が始まったと感じたのは、日本の空港に降り立った時でした。
最初の印象は、新しい生活を始めるために多くの手続きが必要だったことです。在留カードの作成、住所登録から銀行口座の開設、携帯電話のSIMカード購入まで。日本ではすべてが決められた通りに進むため、最初は戸惑いましたが、同僚や先輩からの事前の共有のおかげで徐々に慣れていきました。
日本での生活は、軽い「カルチャーショック」でもありました。電車は時間通りに運行され、人々はきちんと列に並び、公共の場での静粛は当然のことでした。ゴミの分別方法を学び、整理整頓された生活を送り、特に、主にリモートワークであることによる一人でいることに慣れる方法を学ぶ必要がありました。
しかし、私が最も感謝しているのは、プロフェッショナルで透明性が高く、そして人間味あふれる職場環境です。定期的なボーナスを受け取り、住宅費や帰国時の航空券費用のサポートも受けました。そして何よりも、顧客や同僚からの熱心なサポートを受けながら、日々専門知識とスキルを習得することができました。ここでの毎日は単なる業務ではなく、学び、成長し、より自立するための機会です。
以下は、ハノイのVietISからVietISソリューション(日本法人)へ異動した社員、ヴァン・アンさんからの共有内容の一部です。
1. 住居探し
日本での住居探しは、いくつかの理由からなかなか大変です。
- 外国人の入居を断る物件や、保証人が必要な物件が少なくありません。契約は日本に入国してからでないとできません。入居審査(Sinsa)には1〜2週間かかります。
- 初期費用が高いです。敷金、礼金(reikin – 大家さんへの感謝のお金)、管理費、仲介手数料などを含め、家賃の3〜4倍になることがよくあります。
一般的な住居タイプは以下の通りです。
- マンション・アパート:
- バス・トイレ、キッチンが部屋内に備わった独立した部屋です。
- 基本的な家具は付いておらず、ガス、電気、水道、Wi-Fiは個別に契約する必要があります。
- 初期費用は家賃の約4ヶ月分と高く、契約期間は2年間と長いです。
- シェアハウス:
- キッチンやトイレを共有する個室です。基本的な家具や備品は揃っています。
- 電気、水道、Wi-Fiは既に利用可能で、スーツケース一つで入居できます。
- 初期費用は家賃の1.5〜2ヶ月分と安く、契約期間も短いです。
家探しのためのヒント:
- マンション・アパートを借りる場合:日本で知り合いがいるなら、最初の数週間はそこに滞在させてもらいながら家を探すのがおすすめです。また、初期費用として家賃の約4ヶ月分を準備しておく必要があります。
- 仮住まいがない場合:最初のうちは、契約期間が3ヶ月から1年程度の短期シェアハウスを探すのが良いでしょう。一部のシェアハウスでは、日本に来る前にベトナムで手続きを済ませることができ、来日後すぐに住み始められます。
- 日本語でのコミュニケーションに自信がない場合:ベトナム系の不動産会社を通じて探すのがおすすめです。また、初期費用の交渉ができる場合もあります。
- 駅からの距離:駅に近い家を選ぶと、移動が便利です。もし駅から遠い家を選ぶ場合は、駅までの移動用に自転車を購入することを検討しましょう。
- 契約時の確認事項:契約書にサインし、家賃を支払う際は、会社に提出するための領収書や証明書を不動産会社に発行してもらうことを確認してください。VietISでは、家賃の一部と初期費用を最大15万円まで補助しています(現行規定による)。
2. 生活への順応
2.1 移動手段
主な公共交通機関は電車で、その他にバスやタクシーもあります。GoogleマップやNavitimeのようなアプリを使って、路線や電車の時間、運賃を調べるようにしましょう。
ラッシュアワー(午前7:00~9:00頃、午後17:00~19:00頃)には、身動きが取れないほど混雑する(ぎゅうぎゅう詰めの満員電車を経験する)ことがあります。
運賃の支払い方法は主に2種類です。
- 通常の切符を購入する: 券売機で目的地を入力し、運賃を支払います(あまり使われません)。
ICカード(Suica/Pasmo)を利用する: 券売機でカードを作成し、チャージして支払います。この方法は、より便利で迅速です。
2.2 買い物
- 日本にはベトナム人が非常に多いため、東京とその周辺地域には、手頃な価格でベトナムの食品を販売する店がたくさんあります。プラム、ジャックフルーツ、ライチなど、ベトナム産の野菜や果物も手に入ります。
- 本では、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアが至る所にあるため、買い物は非常に便利です。
- 家庭用品は、100円ショップ、IKEA、ニトリ、ドン・キホーテなどで購入できます。もっと節約したいなら、リサイクルショップもおすすめです。
- その他、Amazon、楽天、Qoo10、Yahoo!などのオンラインショッピングも一般的です。
- 支払い方法: 最も一般的なのは現金です。その他、PayPayのようなアプリのQRコード決済や、Suica/Pasmo(交通系ICカード)も利用できます。Visaなどのクレジットカードも普及しています。ただし、ベトナムのような銀行振込は日本では非常に稀です。
2.3. いくつかの行動規範
- 列に並ぶ: 電車やバス、エレベーターを待つ時、飲食店で注文を待つ時などは、常に順番に列に並びましょう。エスカレーターに乗る際は、片側に寄って立ちます。
- 静かにする: 電車やバスの中では、大声で話したり、電話をしたりして周りの人に迷惑をかけないようにしましょう。家でも、大音量で音楽をかけたり、騒がしい会話をしたりして近隣に迷惑をかけないように注意が必要です。場合によっては、近隣住民が警察に通報し、注意を受けることもあります。
- 電車やバスでの飲食禁止: 新幹線や長距離列車で専用車両がある場合を除き、電車やバス内での飲食は控えましょう。
- ゴミ捨て: 日本では公共の場にゴミ箱がほとんどありません(コンビニエンスストアの一部に設置されている程度です)。外出先で出たゴミは、持ち帰る必要があります。家庭のゴミは分別し、種類ごとに専用のゴミ袋を購入し、決められた曜日に出す必要があります。テーブルや椅子、電子レンジなどの大型ゴミを捨てる場合は、別途料金がかかります。無計画な買い物をしすぎて、捨てる時に余計な費用がかからないよう注意しましょう。
「日本への転職は決して簡単ではありませんが、周到な準備と会社のサポート、そして前向きな姿勢のおかげで、私は一歩ずつ日本での生活に順応し、VietISの精神を日本で体現できていることを誇りに感じています。」
— VietIS Solution(東京)のヴァン・アンより —